外壁の目地やサッシまわりに使われているコーキング（シーリング）は、
建物の防水性を支える重要な役割を担っています。
しかし、劣化に気づかず放置してしまうと、
雨漏りや外壁内部の腐食といった深刻なトラブルにつながることもあります。
この記事では、コーキング劣化のサイン・原因・正しい対処法をわかりやすく解説します。
■ コーキングの役割とは？
コーキングは主に以下の役割を持っています。
- 外壁材同士の隙間を埋める
- 雨水の侵入を防ぐ
- 地震や温度変化による動きを吸収する
特にサイディング外壁では、コーキングが防水の要となります。
■ 見逃してはいけないコーキング劣化のサイン
次のような症状が見られたら、劣化が進んでいる可能性があります。
▼ 主な劣化サイン
| 劣化サイン | 状態 | 危険度 |
|---|---|---|
| ひび割れ | 表面に細かい亀裂が入る | ★★ |
| 肉やせ | 厚みがなくなり隙間ができる | ★★ |
| 剥がれ | 外壁との間に隙間ができる | ★★★ |
| 破断 | 完全に切れている状態 | ★★★ |
| 硬化 | ゴムの弾力がなくカチカチ | ★★ |
★が多いほど、早急な補修が必要です。
■ コーキングが劣化する主な原因
✔ 紫外線・雨風
コーキングは常に外気にさらされ、紫外線によって硬化・ひび割れが進みます。
✔ 経年劣化
一般的なコーキングの寿命は 7〜10年程度。
新築から一度も補修していない場合は注意が必要です。
✔ 建物の動き
地震や気温変化による伸縮により、負荷がかかり続けます。
✔ 施工不良
厚み不足・プライマー未使用など、不適切な施工は劣化を早めます。
■ コーキング劣化を放置すると起こるトラブル
コーキングの劣化は、見た目以上に深刻な影響を及ぼします。
❗ 雨漏りの原因になる
隙間から侵入した雨水が、壁の内部に回り込みます。
❗ 外壁内部の腐食
断熱材や下地木材が腐り、修理費用が高額になることも。
❗ 外壁材の反り・割れ
水分を含んだ外壁材は変形しやすくなります。
■ コーキングの正しい対処法
劣化の程度に応じて、適切な補修方法を選ぶことが大切です。
✔ 打ち替え（おすすめ）
古いコーキングを撤去し、新しいものに入れ替える方法。
耐久性が高く、外壁塗装時に最も多く採用されます。
✔ 増し打ち
既存のコーキングの上から補充する方法。
軽度な劣化の場合に限られます。
▼ 補修方法の比較
| 方法 | 特徴 | 耐久性 |
|---|---|---|
| 打ち替え | 根本的にリセットできる | ◎ |
| 増し打ち | 費用が抑えられる | △ |
■ 補修のベストタイミング
新築・前回施工から 7〜10年
外壁塗装を検討するタイミング
- ひび割れ・剥がれを発見したとき
外壁塗装と同時に行うことで、足場代を節約できます。
■ 自分でできる簡単チェック方法
目地を指で押して弾力があるか
ひび割れや隙間がないか
外壁と密着しているか
ひとつでも異常があれば、専門業者に相談しましょう。
■ まとめ：コーキング劣化は早期対応がカギ
コーキングの劣化は、
外壁トラブルや雨漏りの「入口」になる重要なサインです。
ひび割れ
剥がれ
硬化
を見つけたら、早めの補修が建物を長持ちさせるポイントになります。
ペイントホームズでは、外壁診断とコーキング補修を含めた最適なご提案を行っています。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
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